荘厳に式年遷宮 貫前神社 富岡

上毛新聞
2016年12月16日

社殿修理などのために12年に1度、神霊を本殿から仮殿に移す「式年遷宮祭」が12日、富岡市一ノ宮の貫前神社で始まった。初日の同日は「真御(しんのみ)柱御剣奉遷祭(はしらぎょけんほうせんさい)」と呼ばれる神事や、氏子の火消し行列が行われた。

遷宮祭は千年近い歴史があるとされ、午後2時から、同神社と県内の神職、住民ら計約80人が列になって開始。小林冨士夫宮司が普段は本殿にあり、神霊が宿っているとされる柱にくくり付けられている剣を手に、絹布で囲まれながら仮殿へ向かった=写真。雅楽の調べに合わせて一行が階段を上ると、神社は荘厳な雰囲気に包まれた。
仮殿に移す神事は13日まで。来年3月には本殿に戻す。

 

貫前神社(富岡市)の式年遷宮中に警護や警備に当たる4地区(神成、宮崎、一ノ宮、上坂)の住民約400人が12日、火消し行列を繰り広げた。武士や火消しの装束で街頭を巡り、各所ではしご乗りを披露。遷宮中に火事を起こさないよう注意を呼び掛けた。
各部隊は馬に乗った殿様の先導で地域を巡回。神社で最初の神事「真御柱御剣奉遷祭(しんのみはしらぎょけんほうせんさい)」が始まった午後2時ごろ、大鳥居下の広場に勢ぞろいし、はしご乗りを次々と披露した。
御剣奉遷祭では雅楽の調べとともに=写真左下、本殿の真御柱にある御剣が仮殿に移された

 

【写真】貫前神社、式年遷宮・真御柱御剣奉遷祭

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