「動くコンテナホテル」が群馬・みどり市で5月開業 県内4カ所目、夏以降に富岡市でも
「動くコンテナホテル」を全国展開するデベロップ(千葉県市川市、岡村健史社長)は5月、群馬県みどり市笠懸町阿左美に「ホテルアールナイン ザ ヤード みどり」を開業する。同社と同市は3月28日、有事の際に施設を避難所として利用することなどを盛り込んだ災害協定を締結した。
開業場所(敷地面積2944平方メートル)は県道桐生伊勢崎線に面し、近くに飲食店が集中する。北関東道太田藪塚インターチェンジから約15分。全32室で大人1人1泊6200円から。ダブルとツインは1室13平方メートルで、コンテナ1台ごとに独立し、隣室からの音漏れがなく静寂性に優れている。
フロント業務を行う建物のみ平屋建て。各種自動販売機、コインランドリーはタイヤ付きコンテナ棟で移動可能な構造となる。
同社のコンテナホテルは県内4カ所目で、今夏以降は富岡市にも開業する。明和町などが建設を進める東武伊勢崎線川俣駅前のホテル温浴複合施設の設計も手がける予定で、ホテル開業は当初より1年遅れて2024年中を見込む。
コンテナホテルの1号店は18年に開設した栃木・真岡インター店。5年間で全国21県に53店(1799室)を展開し、開発中は12店(392室)となっている。
災害協定は県内9番目で、全国は114自治体と締結。コロナ感染症対策として20年4月、栃木、千葉両県の50室を長崎県での医療従事者の待機休憩施設に活用するなど、出動実績は7件ある。
岡村社長は今後の出店計画について「北関東3県への集中出店から始まり、現在は沖縄、九州にも店を構え、西から北上していきたい」とした。協定を結んだ須藤昭男市長は「笠懸町には宿泊施設がないに等しい状況。平時における宿泊施設の提供という点でも感謝している」と期待を込めた。
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