被災地の交流を写真で紹介 群馬・さかな屋ゆうがパネル展
東日本大震災のボランティア活動を伝える「東北とゆう パネル・写真展」が11日、群馬県前橋市大利根町の鮮魚店兼飲食店「さかな屋ゆう」で始まった。被災地の岩手、宮城、福島3県を支援する花火大会や住民との交流の様子を切り取った写真約20点が並び、来店者が被災地に思いを寄せている。4月11日まで。
店主の高橋裕貴さん(32)は2011~15年にかけ、被災地で花火を打ち上げるボランティア団体「LIGHT UP NIPPON」に所属。花火大会の運営や資金を調達するグッズ販売などで約100回現地を訪問してきた。
活動を通じて「三陸沿岸部の魅力を地元群馬の人に伝えたい」と思い立ち、21年に同店を開業。販売している鮮魚は全て3県の沿岸の業者から仕入れている。
会場には、花火の打ち上げ準備に取り組む様子や夜空に咲く大輪の写真などを展示。活動1年目の写真には、花火にじっと見入る大人や目を輝かせる子どもの表情が写っており、高橋さんは「この顔を見た時、被災地と関わり続けたいと思った」と振り返る。
展示物は順次入れ替える予定。高橋さんは被災地と関わってきたことに「楽しいからイベントに携わり、おいしいから魚を食べてきた」と笑顔で強調。「『支援』ではなく『趣味』として関わり続けてきた思いを感じてほしい」と語った。
午前11時~午後8時。月曜定休。問い合わせは同店(電話027-212-9027)へ。