夜桜めでる家康、御朱印に 日光・如来寺が頒布

下野新聞
2023年1月9日

【日光】寺を身近に感じてもらおうとアート御朱印を頒布している今市の如来寺は8日、徳川家康(とくがわいえやす)が幼い孫家光(いえみつ)と夜桜を眺める姿を描いた「徳川家康公祈念御朱印」の頒布を新たに始めた。アート御朱印全9種に続き、10種目。

同寺は家康を祭る日光東照宮社参の道中にあり、家光が宿泊したことがあるほか、徳川家の指示で家康から12代将軍家慶(いえよし)までの位牌(いはい)を安置するなど徳川家と縁がある。

こうした関わりから、同寺の桑門瑛光(くわかどえいこう)副住職(30)が、平世を祈念した新たな御朱印の製作を企画。絵柄は、アート御朱印を手がけた宇都宮市在住の画家umi(うみ)さん(31)が考案した。umiさんは「家康公が願った平和について私なりに考え、温かみのある和やかな風景を意識した」と話した。

家康の御朱印を目当てに同寺を訪れた真岡市亀山、会社員奥野(おくの)あすかさんは「歴史を感じさせる絵でとても気に入った」と笑みを浮かべていた。

頒布時間は午前9時~午後5時、御朱印は千円。

(問)同寺0288・21・0105。