「日光醤油塩」新発売 樋山昌一商店が共同開発 循環型食文化貢献へ

下野新聞
2023年1月7日

【日光】醤油(しょうゆ)や漬物を製造する小倉の樋山昌一商店はこのほど、廃棄されることの多い醤油粕(かす)で作った塩を塩メーカーと共同開発した。

醤油の製造過程で出る醤油粕は、飼料となったり廃棄処分されたりしている。同社の樋山裕伸(ひやまひろのぶ)社長が「商品にできないか」と考えていたところ、取引先から山形県の塩メーカー「さかたの塩」を紹介された。

樋山昌一商店の醤油粕と海水を煮詰めて製塩。米の甘みを生かすための配合や粒の大きさなどを調整しながら約3カ月かけて完成させた。

商品は「日光醤油塩『醸(かもす)』~kamosu~」の名称で販売中。樋山社長は「循環型食文化に貢献できる。日光の新たな魅力の一つになれば」と話した。