水戸商高生、茨城県産品使いプリン考案 水戸駅「ミルスタ」で限定販売

茨城新聞
2023年1月4日

茨城県牛乳普及協会(朝倉実行会長)が運営するJR水戸駅のミルクスタンド「ミルスタ」(水戸市宮町)は、県立水戸商業高校(同市新荘)の生徒が考案したスイーツ「MITO(ミト)パンナコプリン」を31日までの期間限定で販売している。牛乳瓶の中にカラメルとプリン、生クリーム、パンナコッタ、メロンまたはイチゴのフルーツソースの5層を重ねた「写真映え」する逸品だ。

パンナコプリンは、商業科3年、藤井亜武さん(17)と山崎成さん(18)、白土弘基さん(18)の3人が開発した。製造は小美玉ふるさと食品公社(小美玉市、額賀茂樹社長)が担う。

3人は通学で同駅を利用し、ミルスタにも立ち寄る機会があり、「牛乳などの飲みものだけでなく、スイーツや食べ物があれば、もっと立ち寄る客が増えるのでは」と思ったのが、開発のきっかけ。

若い年齢層に受け入れやすいよう写真映えし、手軽に食べることができるスイーツで、県産品を使うことを前提にした。

県産牛乳と卵、ソースに県オリジナル品種のメロン「イバラキング」を採用し、ミルクを象徴する牛乳瓶にプリンとパンナコッタ2種類を、県産品の魅力とともに押し込んだ。見栄えややわらかさなどに試行錯誤し約2カ月間、試食を繰り返して完成させた。

同校は授業の一環として商品開発を行っており、企画、企業や飲食店への提案を体験する。3人はレシピ案や商品コンセプトなどの企画書を同協会に提案し、採用された。同協会が同食品公社に製造を依頼した。

価格は牛乳瓶サイズが550円、ハーフが350円。

開発した藤井さんは「売るだけではなく利益が出せるように考えた」と自信をのぞかせる。山崎さんは「いい経験ができた。協力してくれた皆さんに感謝したい」と胸を張った。また、白土さんは「販売ターゲットをどうするかなど、3人で協力できてよかった」と笑顔で話した。

朝倉会長は「見た目もきれいでとてもおいしい。駅を利用する際には、ぜひ食べてもらいたい」と太鼓判を押している。