最新メニューの韓国居酒屋が群馬・高崎駅西口にオープン 市内に韓国コンビニも
飲食事業のザイオン(群馬県高崎市小八木町、千容植(せんようし)社長)は、同市八島町に韓国居酒屋「ヨギヨポチャ」を開店した。来年1月には関連会社が、韓国の食品や化粧品を扱う小売店を同市井野町に出店予定。若者を中心に韓流人気が定着し関連市場が拡大する中、県内の開拓余地は大きいとみて需要の取り込みを図る。
ヨギヨポチャは11月、JR高崎駅西口にオープンした。韓国語でヨギヨは店員を呼ぶ際に使う言葉で、ポチャは「屋台」の意味がある。店内には韓国から取り寄せたネオン装飾やテーブルを配置し、K―POPが大音量で流れる。
韓国で人気があるチュクミ(イイダコ)のチーズフォンデュや韓国式のり巻き「チーズキンパ」など、東京・新大久保で流行する最新のメニューを用意。飲み物は韓国焼酎「チャミスル」や、果実酢を使った「ミチョサワー」をそろえる。
焼酎を提供する際に店員がボトルを勢いよく動かして中に渦を起こす「チャミスルトルネード」など話題のパフォーマンスも取り入れ、若い世代に支持を広げている。
ザイオンは前橋、高崎両市に焼き肉店「千味庭」などを展開する。「韓流人気は一過性のブームを超えて文化になりつつある」(千社長)として、新業態への参入を決めた。
来年1月に県道前橋高崎線沿いに出す小売店「ヨギヨ」は、「韓国コンビニ」と呼ばれる業態で、全国的にもまだ少ない。
千社長は「夜の街にサラリーマンが戻らない中、若者に人気がある韓国居酒屋はコロナ禍でも強く、店舗スタッフの採用にも有利。軌道に乗れば前橋などにも展開したい」と話している。