《TOMIOKA世界遺産会議》地域発展へ活用考える 30日、群大 早大・中川名誉教授ら講演

上毛新聞
2016年10月29日

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録後の地域づくりを県民と共に考える公開講座「第8回TOMIOKA世界遺産会議」(上毛新聞社主催、群馬大共催)が30日、前橋市の群馬大荒牧キャンパスで開かれる。
今回は建築史家で博物館明治村館長、早稲田大名誉教授の中川武さんが招待講師を務め、「世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺産群を核とした体験と想像のネットワーク」と題して講演。カンボジア・アンコール遺跡の保存修復事業を指揮するなど、国内外での歴史遺産研究の経験を踏まえ、地域の持続的発展につながる世界遺産活用について話す。
中川さんの講演に先立ち、カイコによる医薬品や食品添加物の研究開発に携わる群馬大大学院理工学府教授、武田茂樹さんが「カイコの品種改良に関する新技術の現状と新しい可能性」と題して講演する。
会場では、富岡製糸場開設期に使われた蒸気機関「ブリュナエンジン」の5分の1レプリカの展示・実演もある。博物館明治村が所蔵するブリュナエンジンは富岡商工会議所によって昨年、実物大で復元された。近く富岡製糸場内で動態展示の予定。
開演は午後2時。終演は4時半。入場無料。参加希望者は直接会場(教養教育GB棟155大講堂)へ。問い合わせは同事務局(☎027・254・9945)へ。

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