日鉱記念館入館40万人 日立、益子さん夫妻(常陸太田)に記念品
茨城新聞
2016年10月21日
日本四大鉱山の一つだった日立鉱山の足跡などを紹介する日鉱記念館(日立市宮田町)の入館者が20日、40万人を突破した。節目の入館者となったのは常陸太田市下高倉町の益子叶さん(73)と笑子さん(67)夫妻で、館内に展示している県北芸術祭の作品「遊べる彫刻」を鑑賞に初めて訪れた。
木村政幸副館長らから花束や記念品が贈られた2人は「自宅の近所に日立鉱山OBがおり、記念館があることは開館当初から知っていた。いつか来たいと思っていたが、まさか40万人目になるとは思いもよらなかった」と驚いた様子。
同館は1986年4月、閉山した日立鉱山の跡地に開館。創業者・久原房之助氏の紹介や、工都・日立市の原点として栄えた鉱山の概要から地域の人々の暮らしに関する資料などを展示。通常は1カ月で約5千人が来館するが「県北芸術祭によって、今は1週間で5千人以上が来館している」(同館)という。
木村副館長は「市内の人でも、来たことがないという人が多い。芸術祭の効果は大きく、工業都市・日立市がどのように始まったのかここで学んでほしい」と話している。 (小室雅一)
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