ビオラの名手と音作り 水戸室内管弦楽団 リハーサル公開

茨城新聞
2016年6月2日

水戸室内管弦楽団(MCO)は1日、水戸市五軒町1丁目の水戸芸術館コンサートホールATMで、4、5の両日に開催する第96回定期演奏会に向けたリハーサルを公開した。ロシア屈指の室内管弦楽団「モスクワ・ソロイスツ合奏団」指揮者、ユーリ・バシュメットさんがMCOと初共演。ビオラの名手でもあるバシュメットさんは、楽団員たちと丁寧に音作りに取り組んだ。

演奏会では、バシュメットさんの指揮とビオラ独奏が組まれている。曲目は、ハイドン「交響曲第83番」、パガニーニ「ヴィオラと弦楽のための協奏曲」、ブルッフ「コル・ニドライ」、シューベルト「交響曲第5番」。

リハーサルはこの日が2日目。バシュメットさんは楽団員たちと呼吸を合わせるように、曲の土台作りに取り組んだ。時折、主旋律を口ずさみながら、穏やかな口調でアドバイスしていた。

同館の関根哲也主任学芸員は「ロシアでも室内楽団を指揮するバシュメットさんが、MCOとどんな音を響かせるか楽しみ。ビオラの独奏も観客を魅了するはず」と期待を寄せる。

開演時間は、4日が午後6時30分、5日が同2時。問い合わせは同館チケット予約センター(電)029(231)8000

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