「3県境」確定で調印 栃木市、埼玉県加須市、群馬県板倉町

下野新聞
2016年4月1日

 栃木市藤岡町下宮と埼玉県加須市小野袋、群馬県板倉町海老瀬が接する「3県境」の地点を定めた行政区域境界確認書の調印式が31日、3県境近くの加須市北川辺スポーツ遊学館で行われた。平地の3県境は全国的にも珍しく、隠れた人気スポットになっている。3市町は今後、観光資源としての活用方法を検討する。

 栃木市によると、3県境は旧渡良瀬川に沿っていたが、現在の渡良瀬川の整備後に埋め立てられ、平地となった。その後、県境は不明確なままだったが、栃木市が両市町に働きかけ、ことし1~2月に測量や地権者立ち会いによる確認作業を行った。

 調印式には栃木市の鈴木俊美(すずきとしみ)市長、加須市の大橋良一(おおはしりょういち)市長、板倉町の栗原実(くりばらみのる)町長が出席し、地権者らが見守る中、確認書に調印した。鈴木市長は「3市町の絆のシンボルとして、仲良く連携して事業に取り組みたい」と述べた。

 調印式の後、出席者は会場から南東へ約400メートル離れた3県境へ移動。現地に設置された3県境を示す、直径8センチの真ちゅう製の記念プレートが披露された。

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