水戸商議所が認定制度 おもてなし“達人”目指せ
水戸商工会議所(和田祐之介会頭)は、水戸の歴史や文化などの知識を深め、観光客を温かく迎える「水戸おもてなしマイスター」を認定する制度を立ち上げた。「水戸おもてなしプロジェクト」と題して進められ、昨年12月には第1回水戸歴史文化検定を実施。6日には同市三の丸の県三の丸庁舎で「おもてなしセミナー」を開催した。検定合格とセミナー受講という2要件達成者を「マイスター」に認定し、水戸の魅力を伝える情報発信をしてもらう。
同会議所によると、同マイスターは、知識やスキルの習得状況によって3ランクを設定。2要件による「水戸おもてなしマイスター」に加え、県の観光マイスター認定試験(昨年11月実施)合格者を「水戸おもてなしマイスター シルバー」、さらに2月実施予定の県の観光マイスターS級合格者を「水戸おもてなしマイスター ゴールド」に認定する。
対象者にはオリジナル缶バッジを贈呈。プレミアム特典として市内文化施設で使える1年間フリーパス(使用可能施設を現在調整中)を交付する。
県のおもてなし人材育成と比較すると、「県が観光業を中心とするのに対して、水戸はより広く、市民の参加を想定している」(同会議所)という。
第1回歴史文化検定は112人が受験、80人が合格した。合格率は71・4%。受験者の最年少は8歳で、最年長は88歳。50問に対し正誤2択式で、70点以上を合格とした。
2月6日の「おもてなしセミナー」は、ひたちなか市在住で大和撫子(なでしこ)和乃会代表の安達和子さんが「和の心に学ぶ水戸のおもてなし」と題して講演。マイスター認定以外の市民も含めて約120人が参加した。
安達さんは「目に見えない心を表現するのがおもてなし」と解説。拍手を例に挙げ「膝の上で拍手するより、顔の前で拍手すると、感情が見えてくる。しぐさは位置を変えるだけで相手に与える印象を変える」と指摘した。
安達さんがマナー講習に当たっている水戸の梅大使も同講習にアシスタントして参加。会場で梅まつりのPR口上を述べたり、あめ配布に当たる様子を捉えて、安達さんは「もてなしをする側も受ける側も、笑顔が大切」などと話した。
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