常磐大生、自信の梅酒 水戸の酒蔵と共同開発

茨城新聞
2016年2月19日

梅の名所・水戸の魅力発信に向け、常磐大の学生が、同大キャンパス内で収穫した梅の実を使い、オリジナル梅酒を開発した。水戸市内の酒蔵との産学連携による取り組みで、学生たちはアンケート調査などを参考に味やラベルデザインを決めた。21日から同市内2カ所で販売するほか、「水戸の梅まつり」(20日~3月31日)期間中に開かれる品評会に出品する。

オリジナル梅酒の開発は、加工食品に関する授業で梅を取り上げたことがきっかけで始まった。同大と明利酒類(水戸市元吉田町)が昨年5月、商品化に向けたプロジェクトチームを設置。大学側が学生に参加を呼び掛け、約150人が集まった。

原料となる梅の実は、同大キャンパス内に植栽された梅から調達。学生は梅の木に登って1粒ずつ手摘みして約50キロを収穫した。実際の梅酒製造は同社が担当。昨年12月には、約半年間熟成させた梅酒の試飲会を同大学生を対象に実施し、味や香りが異なる3種類の候補から、最も人気を集めた梅酒を商品化することに決めた。

完成した梅酒は「本格梅酒梅香 プリンセス・トキワ」と命名。すっきりとした口当たりに加え、爽やかな梅の香りが特長だ。ラベルは、ターゲットの若い女性向けに、パステル調の背景に梅の実のイラストが映えるデザインにした。

「プリンセス-」は21日から、同社の梅酒と酒の資料館(同市元吉田町)と京成百貨店(同市泉町1丁目)で販売される。500ミリリットル入りで900円(税別)。偕楽園内で3月4日に始まる「全国梅酒まつりin水戸」にも出品予定という。

梅酒開発に参加した小野瀬裕子さん(20)は「梅の実を摘むのが大変だった」と振り返り、長南真琴さん(20)は「飲みやすく、香りがしっかりした梅酒になったと思う」と出来栄えに自信を見せた。 

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