「鬼」だらけで来客お出迎え 【負けない 新型コロナ】日光・鬼怒川温泉冬まつり 宿泊、グルメ、コスプレ…SLも

下野新聞
2022年1月23日

 【日光】鬼怒川温泉街で22日、冬季恒例の「鬼怒川温泉 鬼まつり2022」が始まった。新型コロナウイルス禍に伴い、今年は従来の春節(旧正月)と節分を祝う企画を一新し、鬼怒川ならではの「鬼」にちなんだ食や、温泉街一帯で「鬼」を目にするような仕掛けを用意した。アフターコロナを見据え、冬の新たなイベントとしてブランド化を目指す。2月27日まで。

 観光関係者らでつくる鬼怒川温泉冬まつり実行委員会主催。インバウンド(訪日外国人客)の誘客として一昨年まで毎年開催した「鬼怒川温泉 春節・鬼まつり」の内容をリニューアルし、鬼怒川の守り神で節分には「福は内、鬼も内」ともいわれる「鬼」で地域を盛り上げる。

 イベントは密を回避するため、大勢が集まり行っていた節分などの代わりに、旅館や飲食店など各所で展開。その一つ「鬼だらけ」は、鬼に関する物と一緒に対象の観光・飲食・宿泊施設を訪れると割引や特典を得られる。「鬼グルメ」では、鬼にちなんだ特別料理を一部の宿や店で提供。また2月1~7日は14の宿で宿泊客に福豆とミニ鬼面を贈るほか、同26、27日には各自で鬼のコスプレをして江戸ワンダーランド日光江戸村などで撮影(予約制)も体験できるようにした。

 このほか東武鉄道と日光江戸村は鬼怒川線で同12~27日の土日・祝日に鬼まつりと連携し、エンターテインメントなどを楽しめるSL「大樹(たいじゅ)」を運行する。

 鬼怒川・川治温泉観光情報センターにはこの日、人気アニメの鬼のグッズを身に付けた子ども連れが訪れた。筒井巌(つついいわお)同実行委員長(61)は「悪疫退散の願いも込めたイベントで、新たなブランドにしていき、コロナ後、国内外からの誘客につなげたい」と話した。

 詳細は市観光協会ホームページ。(問)同協会0288・22・1525。