寒ざらし 耐えて甘み 那須 そば仕込み作業開始

下野新聞
2022年1月18日

 【那須】道の駅「東山道伊王野」を運営する東山道伊王野ふるさと物産センター組合は12日、本県と福島県の境を流れる三蔵川(さんぞうがわ)の源流で寒ざらしそばの仕込みを始めた。

 同駅は約10年前、冬季の観光商品として寒ざらしそばを始めた。冷水にさらすことでソバの実からあくが抜け、甘みが増すという。

 同日は雪が降る中、組合員5人が作業に当たり、地元産のソバの実1100キロをネットに詰めて水温5度の川にさらした。10日後に川から上げ、ビニールハウスで約1週間乾燥させる。

 寒ざらしそばの提供期間は2月11~20日で、約5千食を用意する。同組合の三森忠一(みもりちゅういち)組合長(70)は「今年は例年より寒いのでおいしいそばができるはず。多くの人に来てもらいたい」と話した。