残暑耐え はや秋の味覚 栃木 クリ収穫始まる

下野新聞
2021年8月31日

 【栃木】厳しい残暑が続く中、都賀町家中の「カルベ栗園」で、秋の味覚クリのわせ種の収穫が始まっている。

 約30アールの畑では小粒の「森早生(わせ)」と大粒で甘みが強い「利平」の2品種を栽培。園主軽部宗治(かるべむねはる)さん(82)が定年退職後、自宅裏手の竹林を更地にして始めた。

 今年は例年より約1週間早いお盆明けに実が熟し始めた。30日も褐色に色づいたいがの割れ目から顔をのぞかせた艶やかなクリを、軽部さんらが丁寧に拾っていった。1日で10キロほど収穫するという。

 軽部さんは「今年も良い出来。この時季のクリは皮が柔らかいので渋皮煮がお薦めです」と話す。クリは直売と、最寄りの農産物直売所で販売する。