祝いの日 華やぐ境内 足利・鑁阿寺の大イチョウ

下野新聞
2020年11月26日

 足利市家富町の鑁阿寺(ばんなじ)で、県指定天然記念物の大イチョウやモミジが鮮やかに色づき、参拝客を魅了している。

 大イチョウは樹齢約550年といわれ、高さ約32メートル、幹回り8・3メートル。1299年に再建された国宝の本堂を長年、落雷から守る役割も果たしてきたという。黄金色に輝く大木を囲うモミジも、目が覚めるような赤色に染まっている。

 好天に恵まれた22日は、七五三のお参りに訪れた親子連れが木々に見入り、記念撮影を楽しんでいた。山越忍隆(やまこしにんりゅう)住職(59)によると、1週間ほど前から始まった紅葉は今がピーク。風が吹かなければ28日ごろまで楽しめそうという。

 5歳と7歳の孫と訪れた同市百頭(ももがしら)町、看護師井上紀子(いのうえとしこ)さん(73)は「木の下から空を見上げると、輝きが増して別世界のよう。心まで晴れやか」と話した。

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