名勝の古庭、錦の装い 足利 巖華園で紅葉見頃
下野新聞
2020年11月21日
【足利】月谷町の旅荘「巖華園(がんかえん)」で主屋を囲う岩山のモミジが色づき、国登録記念物(名勝地)の古庭園に彩りを添えている。
近江八景を模したとされる古庭園のモミジは10日すぎから色づき始め、濃淡が美しい。23日ごろまでにピークを迎え、月末まで楽しめそうという。
旅荘を営む中島太郎(なかじまたろう)さん(57)は「新型コロナウイルス禍でお客さんも写真愛好家も少ないけれど、紅葉は変わらず美しい。もったいないね」と丹念に手入れを続けている。
庭園は江戸後期の画人谷文晁(たにぶんちょう)が造り、弟子の渡辺崋山(わたなべかざん)が命名したとされ、2007年に国の名勝に登録された。多くの文人墨客が訪れて作品を残した主屋や蔵など7棟も05年に国登録有形文化財となっている。
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