冬空 熱きぶつけ合い 【2019師走点描】野木神社で「提灯もみ」
下野新聞
2019年12月4日
野木町野木の野木神社で3日夜、竹ざおに付けた提灯(ちょうちん)を勢いよくぶつけ合う「提灯もみ」が行われ、冬の境内が熱気に包まれた。
約800年前から伝わる伝統的な奇祭。神社のみ霊が氏子地域を回る「七郷巡り」が行われた際、各村の若い男衆同士がみ霊の出迎えに提灯を激しくぶつけ合ったことが起こりとされる。
午後7時、長さ4~5メートルの竹ざおに結ばれた提灯に火がともされると、地元の小学生たちが声を上げながら、相手の提灯の火を消そうと激しくさおをぶつけ合った。見物客からは「頑張れ」などと声援が飛んだ。
初めて訪れたという宇都宮市泉が丘、無職菊地美恵子(きくちみえこ)さん(63)は「もみ合いは迫力があった。これだけのものが伝承されていることは素晴らしい」と話していた。
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