好文亭で茶・菓子いかが 有料化合わせ社会実験 16日から偕楽園
茨城新聞
2019年11月16日
偕楽園(水戸市常磐町)の好文亭で16日、お茶やコーヒー、菓子の提供が始まる。有料化に合わせた社会実験で、期間は来年3月まで。西塗縁で土日祝日の午前10時から午後4時まで、水戸ドライブインが事業を担う。県は8日から準備を始め、9、10両日には椅子やテーブルを設置して試験営業した。県都市整備課は「日本庭園などの眺めとお茶でくつろぎ、ゆっくりとした時間を楽しんでもらいたい」と話している。
提供されるメニューは、「古内茶抹茶」または「将軍コーヒー」どちらか1杯と「吉原殿中」のセットで、税込み500円。水戸や偕楽園にゆかりがあるものばかりで、抹茶の提供には、水戸藩ゆかりの「小砂焼」の茶わんを使う。
古内茶は、水戸藩第2代藩主の徳川光圀が城里町古内地区の山間部の地を選んで茶の栽培を推奨した歴史がある。「将軍コーヒー」は最後の将軍、慶喜のひ孫、慶朝氏(故人)が開発。「吉原殿中」は、吉原という奥女中が御殿で考えたと伝えられ、偕楽園を創設した斉昭も喜んで食べたとの由来がある。
偕楽園は1日から有料化がスタート。県外客から入園料を取っている。好文亭を見学するには、県内外問わず別途入場料がかかる。
県は、好文亭でのお茶の提供に合わせ、有料化などに関するアンケートを行う予定。
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