《旬のいちおし》下妻ナシ 甘さ凝縮 肥大も順調

茨城新聞
2018年8月15日

温暖な気候で、水はけの良い地質が続くことからナシの生育に最適な土地といわれる下妻市。3月下旬から4月初旬にかけ気温が高かったことから、例年よりも1週間ほど生育が早く、同市北大宝の大塚武雄さん(68)は「糖度が12度、13度と高く、甘さが凝縮されたナシができた」と笑顔を見せる。

125アールの畑で主力品種の「幸水」をはじめ、「豊水」「あきづき」「恵水」を栽培し、品種を替えながら7月下旬から9月下旬まで京浜地区や水戸地区に出荷する。肥大も順調で、7月の雨不足によって、もともと果肉が柔らかい幸水は「シャリシャリ感のある、ちょうど良い歯応えになった」。糖度が高く、高品質な大玉(450グラム以上)生産を目標に日々、汗を流している。

大塚さんが副会長を務める下妻市果樹組合連合会は、前年度を2千ケース(1ケース10キロ)上回る24万8600ケースの出荷を見込む。また、ベトナムなどへのナシ輸出に力を入れ、本年度は前年度の実績110・4トンを大きく上回る200トンを目標に掲げた。海外バイヤーへの積極的な売り込みや地道な販促活動で、下妻ブランドを国内外へ精力的に売り込んでいく。

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