陽光浴びて黄色鮮やか 茂木、ミツマタの群生見頃

下野新聞
2018年3月26日

 【茂木】飯(いい)の焼森山麓に群生しているミツマタが見頃を迎え、かれんな黄色い花と山あいの群生地に光が差し込む幻想的な雰囲気が訪れた人々を魅了している。

 ミツマタはジンチョウゲ科の落葉低木で、三つに分かれた枝の先に咲いた黄色い花が、半球状に集まるのが特徴。この一帯は戦時中の紙不足を補うために植えたとされ、10年前の茂木中改築で周囲のスギ、ヒノキが伐採されたことで広がった。

 焼森山ミツマタ保全協議会によると、現在は七分咲きで月末にかけてピークを迎えるという。訪れた登山客らは、花を眺めながら写真を撮ったり、枝で囲まれた黄色いトンネルをくぐったりして、春の訪れを感じていた。宇都宮市鐺山(こてやま)町、無職五十嵐(いがらし)誠一(せいいち)さん(79)は「初めて来たが、山全体に花が広がっていて驚いた」とカメラのシャッターを熱心に切っていた。

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