JR東 豪華寝台列車 四季島、茨城デビュー
JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」が、県内で初めて運行した。展望車やラウンジなどを備えた10両編成の特注車両で、1日午前、鹿嶋市宮下のJR鹿島神宮駅に乗り入れた。同日は、鹿島神宮(同市宮中)への初詣で下車する乗客をもてなそうと、鹿嶋市職員が法被姿で出迎え歓迎した。
四季島は、シャンパンゴールドの外装や形状の異なる窓が目を引くデザインが特長。今回の同駅利用は年末年始コース(1泊2日)の旅で、10~80代まで17組34人が乗車した。昨年12月31日午前に上野駅(東京都)を出発し熱海駅(静岡県)、横須賀駅(神奈川県)、和田浦駅(千葉県)などに停車。同駅では初日の出を楽しんだという。
鹿島神宮駅に到着したのは、1日午前11時2分。愛知県の勅使河原幹也さんは「乗るのは初めて。乗り心地は最高です」と晴れやかな表情で話した。
鹿嶋市は、四季島の運行が街の活性化やPRにつながることから、同駅改札前の広場で市職員が法被姿でのぼり旗を持ち歓迎。大野はまなす太鼓保存会も迫力ある太鼓を響かせた。
車両はいったん、鹿島サッカースタジアム駅(同市神向寺)に回送し、鹿島神宮駅に戻った。午後1時48分、多くの鉄道ファンらに見送られながら、上野駅に向け出発した。
佐倉駅(千葉県佐倉市)から乗車した錦織孝一鹿嶋市長は「天気も良く、いい思い出になるでしょう。全国から来てもらい鹿嶋のPRにもなった」。岡崎秀志(よしゆき)鹿島神宮駅長は「地元の皆さんに歓迎してもらい、ありがたかった」と話した。
JR東日本千葉支社によると、四季島は10両中6車両にスイートなど計17室ある。今回のコース料金はフランス料理の夕食など計4回の食事や、観光関連費なども含め1人45万~65万円(2人1室利用)。昼食には鹿嶋産のハマグリも提供された。
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