稀勢 再起へ意欲 笠間稲荷で土俵入り

茨城新聞
2017年9月30日

大相撲の第72代横綱、稀勢の里関=田子ノ浦部屋、牛久市出身=の奉納土俵入りが29日、笠間市笠間の笠間稲荷神社で行われた。けがの状態を心配するとともに復活を願う大勢のファンが「よいしょ」と威勢の良い声を掛けた。

稀勢の里関は、太刀持ちの輝関、露払いの松鳳山関を従えて登場。拝殿前の石畳に構えると、鋭いまなざしで四股を踏み、横綱の貫禄を漂わせた。

左上腕などの負傷で秋場所を初土俵以来、初めて全休するなど3場所連続で休場している。取材に応じた稀勢の里関は「患部はだいぶいいと思う。またいい相撲を取って、(茨城の人たちに)恩返ししたい」と再起への意欲を語った。

笠間稲荷門前通りではパレードが行われ、土俵入りと合わせ、観衆は約3千人に膨らんだ。市内の伏谷節子さん(73)は「勇姿を見られ、とてもうれしい。けがを十分に治し、また優勝してほしい」と話した。 

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