高萩の「穂積家住宅」 古民家で地元食材料理 12月3日まで

茨城新聞
2017年9月23日

高萩市上手綱の県指定有形文化財「穂積家住宅」を活用した期間限定レストランが23日、リニューアルし「高萩茶寮(さりょう)」としてオープンする。唯一無二の和食を提供する東京銀座のスーパー割烹(かっぽう)「六雁(むつかり)」の秋山能久総料理長が監修し、同市のブランド和牛「花園牛」や花貫フルーツほおずきなど地元特産品を使ったメニューを提供。市の食材と文化施設、「東京銀座」がコラボして、食の「非日常」を演出する。

秋山総料理長は水戸市出身。東京都目黒区の「割烹すずき」で10年間の修業の後、精進料理店「月心居(げっしんきょ)」(渋谷区)を経て、2005年から現職。世界料理学会ディレクター、いばらき大使、いばらき食のアンバサダーなどを務める。

秋山総料理長は「メインの穂積家住宅に料理でいかに寄り添えるかをテーマに、ここでの時間を人生の経験として持ち帰ってもらえれば」と話す。小田木真代市長は「建物とおいしい食事で高萩の良さを発信したい」と期待する。

メニューは高萩ローストビーフ丼(1700円)、高萩ローストビーフ蕎麦(そば)(同)、丼と蕎麦、ロールケーキの高萩茶寮ミニ3点セット(2500円)、1日20食限定の花園牛サーロインステーキ定食(3000円)を提供。喫茶スペースでは高萩ロール(800円)とコーヒー・紅茶を用意。テイクアウトメニューには高萩ローストビーフサンド(800円)、高萩ソフトクリーム(350円)がある。

施設内では農産物などの販売や木工体験なども行う。期間は12月3日まで。営業は午前11時~午後4時(ラストオーダーは同3時)。月曜定休。問い合わせは(電)050(5239)7924

★穂積家住宅
築240年を超える江戸時代の豪農住宅。日本庭園を配し、かやぶき造りの母屋は高い天井やいろりなど趣のある雰囲気が広がる。高萩市では紅葉スポットの花貫渓谷とともに観光客を呼び込もうと2011年から限定レストランを開き、昨年は営業70日間で約1万2000人が訪れている。

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