漆で優雅に文様 「千家十職」の塗師・中村宗哲さんが群馬・高崎市で個展
上毛新聞
2024年11月8日
千家の茶道具を代々手がける職人の家「千家十職」の塗師(ぬし)、13代中村宗哲さん(京都市)=写真=の個展が6日、群馬県高崎市の高崎高島屋5階アートギャラリーで始まった。めでたさを表す文様を描いた優雅な作品約40点を紹介する。11日まで。
中村さんは陶芸家の3代諏訪蘇山を父に、12代中村宗哲を母に持ち、2006年に13代を襲名。物事の始まりを表す水玉の香合、来年の干支のヘビのうろことマツをかけたデザインの棗(なつめ)、ヒシの文様をあしらった扇面盆など、漆がつややかな一点物が並ぶ。中村さんは「文様の意味を感じていただけるとうれしい」とほほ笑む。
同店での個展は8年ぶりで、妹の4代諏訪蘇山さんとの合作も出品した。カシワの葉を描いた文鎮なども目を引く。
午前10時~午後6時(最終日は同2時)。