《釣り》茨城・日立沖でムラソイ船 根魚中心に美味な魚も タックル、硬軟使い分け

茨城新聞
2024年8月23日

暑さが厳しくなってきたが、それでも夏に旬を迎える魚を釣るために、7月下旬、茨城県の日立久慈港大貫丸に乗り込み、「初夏~夏限定ムラソイ船」に行ってきた。毎年この季節になると出船するムラソイ船は、昔から根強いファンがいる釣り物だ。

メインターゲットはずばりムラソイだが、その他にもカサゴ、メバル、アイナメ、ヒラメなど根魚を中心に、美味な魚が釣れる。さらに30~40センチ級の大型アジも交じるとの事前情報もあり、気持ちはいやが上にも盛り上がる。

まずはタックルだが、今回私が使用したのは二つ。7対3調子の胴に入る乗せ調子のさお、8対2調子の掛け調子のさお-2本を用意した。

底がしっかりと感じられ、アタリに対して確実にフッキングしたいときは硬めのさお。食いが浅く、餌をしっかりのみ込ませたいときは軟らかめのさお-とポイントや状況に応じて使い分けると釣果を伸ばしやすい。

両軸リールにPEライン1.5号にフロロリーダー6号を結んだ。仕掛けは、幹糸にフロロカーボン4号、ハリス2号の自作3本仕掛けを用意した。

ムラソイ船では底がゴツゴツしている岩礁帯を狙うため、仕掛けや重りを失う可能性が高く、予備を多めに用意するといいだろう。餌もいろいろ取りそろえておきたい。今回私はオキアミ、中エビ、サバの短冊、カタクチイワシを持っていった。

当日は午前5時前に出航。ポイントまで約20分の航程だった。海はベタなぎで水が澄んでいた。メバルやムラソイは警戒心が強いので、澄んでいると仕掛けを警戒して少し難しくなってしまう。

そこで誘いを上下に2~3回入れて止める、を繰り返しリアクションでバイトを狙う作戦でスタートした。20分ほど試してみたがアタリはない。周りで釣れている人を観察すると、細かくボトムを取り直し、誘わずに待つスタイル。

私もこれをまねて、細かくボトムを取り直し、しっかりと待つ。するとものの数分で1匹目のメバルが釣れた。サイズも30センチ超。その後も、ボトムをしっかり取ってステイで待つ-作戦が功を奏して着実に数を伸ばせた。

そうこうするうち、釣れるときは下針が多いと気付いた。だから棚は底べったり。なるべく底を切らずに仕掛けを操作していった。後半ではアジが釣れてきたので、フラッシャーサビキに変更すると、こちらは入れ食いで数を伸ばせた。

クーラーボックスを埋める釣果に満足

結果はメバル10匹、ムラソイ1匹、カサゴ5匹、アジが25匹だった。皆さんも一度行ってみてはいかが。(キャスティングつくば店・中村勇人)

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