屋内動物園 7月開業へ キリンやアルパカ 霞ケ浦ふれあいランド 茨城・行方
屋内型動物園「どうぶつとみんなのいえ」(一部屋外)が7月31日、茨城県行方市内で開業する。霞ケ浦ふれあいランド(同市玉造甲)敷地内で、2022年度からリニューアル工事が進められていた。目玉となる動物はキリンで、運営会社が日本動物園水族館協会(JAZA)との協議を踏まえ、複数頭を搬入する予定。
動物園ではキリンをはじめ、アルパカやウサギ、カピバラ、ケープペンギンなどを展示する予定。
市によると、地球環境や動物、地域などについて考えてもらうのが狙いで、霞ケ浦に隣接する強みも生かした体験型学習を提供する。施設2階の通路ではキリンと見学者がほぼ同じ目線となり、キリンの顔などが間近で見学可能。無料で動物と触れ合えるエリアも開設するという。
施設の運営主体は、アニマルカフェや猫カフェなどの事業を全国で展開している「MOFF」(同県石岡市)。キリンは動物愛護法で定められた特定動物で無許可飼育が禁じられているため、同社とJAZAが協議を進めている。
動物園を含む霞ケ浦ふれあいランドは宿泊客を呼び込める旗艦施設としての役割も期待されている。23年度には県の「宿泊施設等立地促進事業」に認定され、約1億円の支援を受けた。
動物園にリニューアルされた旧「水の科学館」は20年3月、設備の老朽化などを理由に閉館。市は再整備に向けて特別目的会社(SPC)「霞ケ浦ふれあいランド」と36年度までの維持管理・運営費や施設改修費など総額約18億9500万円の契約を締結。同社が再整備を進めていた。
動物園は22年4月に着工したものの、人手や資材の不足に加え、資材高騰などの影響を受け、オープン時期が2度にわたって延期された。
オープン前の同29日には、抽選で選ばれた市民を対象に内覧会を実施するという。
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