農福連携で商品開発 七味せんべい2種 エコファーム飯島 茨城
七味唐辛子などを製造するエコファーム飯島(茨城県つくば市国松、飯島朗代表)が、同農園の七味を使ったせんべい2種類を発売した。障害福祉サービス事業所と農福連携して開発した。
商品は「よろこぶせんべい 七味煎餅(せんべい)」と「よろこぶせんべい しお七味煎餅」。よろこぶせんべいは「社会福祉法人幸生会障害福祉サービス事業所ほうゆう」(仙台市)が作っているシリーズ。岩手県産ひとめぼれを使用し、直径約8センチ、厚さ約5ミリほどの薄焼き。事業所の利用者が一枚一枚手焼きしている。
七味煎餅は、しょうゆ味をベースに同農園の七味を合わせた。焦げたしょうゆや陳皮として使われている福来みかんの香りが広がる。しお七味煎餅は昆布やカツオなど魚介の風味と同農園の塩七味がよく合う。いずれも後から唐辛子の辛みが追いかけてくる。
同農園の七味を気に入った事業所の職員から飯島代表に連絡があり、開発に至った。同農園は七味に使う「筑波八ツ房唐辛子」や福来みかんを知的障害者授産施設しろがね苑(同県石岡市鹿の子)と育てるなど農福連携に力を入れている。
飯島代表は「畑仕事や登山中の塩分補給として食べてほしい。バッグに入れやすい大きさで、ごみもじゃまにならない」と話した。
いずれも5枚入り。筑波ハム直売所「つくば陣屋」(つくば市学園の森)などで販売中。税込み376円。