関東最大級の鍾乳洞リニューアル 光と音の演出、神秘的に 不二洞(群馬・上野村)
関東最大級の規模を誇る群馬県上野村の鍾乳洞「不二洞」が4月27日にリニューアルオープンした。プロジェクションマッピングや音の演出を新たに追加。かつての不二洞の様子を想像したり、幻想的な空間を味わったりすることができる。
不二洞は全長2.2キロの鍾乳洞で見学路は600メートル。洞内への入り口となる約120メートルの人工トンネルの壁面に新たにカラフルな光を映し出すプロジェクションマッピングを始めた。大型連休明けを目安に、不二洞の歴史や同村を紹介する映像を流す。
洞内は鍾乳石本来の質感を大切にするため、 暖色系の照明を多用。以前より全体的に明るさを落とし、各スポットを際立たせるような照明配置にした一方、足元には明るいライトを置いた。
以前は水がたまっていたとされる「水穴(みずあな)」は水色のライトを照らし、流水音を流して神秘的な空間を造りだした。ヒグマの骨が発見された「空穴(そらあな)」にはヒグマのオブジェを置いたほか、サルにまつわる伝説があることから、プロジェクターで3匹のサルを投影した。
村の観光拠点である不二洞に新たな魅力を生み出そうと3月から改修工事していた。不二洞を含む天空回廊エリアの相馬茂明支配人(42)は「触ると願いがかなうと言われているパワースポットもある。新たな不二洞へ多くの人に訪れてほしい」と呼びかけた。
受け付けは午前9時~午後4時半まで。入場料は中学生以上800円、小学生500円、3歳以上幼児は100円。