電動バイクで「アスレチック」 群馬・嬬恋村に26日オープン
群馬県長野原町営の旧浅間火山博物館(嬬恋村鎌原)を改修した屋内アクティビティ施設「ASAMA PEAKs(アサマ ピークス)」が26日に開業する。施設のお披露目会が18日に開かれ、電動バイク専用コース「イートレイルパーク 浅間」の体験走行が行われた。屋内コースで運転免許の必要がなく、幅広い層が電動バイクに親しめることから、浅間山北麓の新たな観光スポットになりそうだ。
博物館は入館者の減少に伴って2021年春に閉館。施設の再生に向け、町はオートバイの販売・レンタルやツアーを手がけるキズキホールディングスグループ(東京都、松崎一成代表)と賃貸借契約を結んだ。
施設近くの北軽井沢は1955年に国内初のオートバイのロードレースが開催されたバイク業界ゆかりの地。同グループは施設を通じて“聖地”を復活させ、電動バイクを皮切りに、さまざまなジャンルのスポーツアクティビティを展開する方針。
お披露目会を前に、町と同グループは包括連携協定を締結した。電動モビリティー(移動手段)を活用し、カーボンニュートラルの実現、町民と観光客の足の確保などで協力していく。
式典で松崎代表は「未来の電動モビリティーの体験施設として国内外から集客し、この地に新たな魅力と活力をもたらしたい」とあいさつ。萩原睦男町長は「北軽井沢の歴史に畏敬の念を抱いてくれたことに感謝。町とグループの取り組みが世界的な規模で広がるといい」と期待した。
電動バイクは排ガスや騒音が出ないため、屋内レジャーに適している。16歳以上、身長150センチ以上で足が地面に着き、自転車に乗れる人なら利用できる。コースの制限速度は早歩き程度の時速8キロ。バランスを取りながらゆっくり走り、橋やスラローム、段差などをアスレチック感覚で越えて進む。
午前10時~午後5時。初回講習を含む基本料金は30分3850円、60分5500円。長野原町民と嬬恋村民は地域割として半額になる。ヘルメットやプロテクターなどは追加料金で借りられる。営業日など詳細は「イートレイルパーク」のホームページで。