群馬・高崎市に複合モールが順次オープン! デニーズ跡地にマルシェ、菜園、シェアオフィス… スズメビルヂングから移転も
カフェやマルシェなどが集まる複合施設「ララパーク スエヒロ」が、群馬県高崎市にオープンする。2020年12月に閉店したファミリーレストラン「デニーズ 高崎末広町店」などの跡地で、徒歩圏内に市総合文化センターや綿貫病院がある。地域の中心的コミュニティーを目指す新施設に、関係者は「街が明るくなるといい」と期待を寄せる。
複合施設の敷地面積は2836平方メートル。木造2階建て7棟と鉄骨のルーフトップテラスが並び、計50台分の駐車場を備える。屋外には、マルシェを開ける広場やキッチンカースペース、菜園が広がる。野菜くずなどの生ごみや紙といった有機物を分解して肥料に変える「コンポスト」も常設し、資源の再利用を推進する。
施設のガーデニングは、軽井沢町のコモングラウンズなどを手掛けた「スタジオ キョウリュウ」(長野県)が担当。もともと植えられていた樹齢60年ほどの桜の木を残し、自然に囲まれた開放的な空間を構想する。
入居店舗は、桐生市のジェラート「わびさびや」の2号店、高崎市の老舗八百屋「宮石青果店」、同市連雀町のスズメビルヂングから移転するカフェ「THE 4TH」など計17店。安中市の商業施設「MISAWAテラス」にある人気ベーカリーと花屋を統合した新店舗も含め、6月以降に順次開業する。運営会社のララハウスの本社も太田市から移転する。
近くに住む女性(38)は「小学生の子どもと一緒に遊べる場所が少なかったので、完成が楽しみ」と話し、同市の石川洋子さん(54)夫婦は「道の駅のように地域の物産に触れられたらうれしい。また街が明るくなるといいな」と期待を寄せた。
「TREE高崎」をはじめシェアオフィスを複数運営するララハウスは、スタートアップの支援を目的にシェアショップ(小型複合店舗)の貸し出しなども検討。代表の吉田広宣さんは「テナントや利用者の皆様と一緒に、地域に貢献する場所を作り上げていきたい」と話した。