多様な働き方対応、駅近くにシェアオフィス 都内の企業開設 茨城・古河
地域のビジネス支援や新たな交流拠点として、自動車部品メーカー三桜工業(東京都、竹田玄哉社長)は、茨城県古河市のJR古河駅近くにシェアオフィス「COKOGA OFFICE(ココガオフィス)」をオープンさせた。コワーキングスペースや女性が働きやすいワーキングスペースなどを備え、多様な働き方に対応する。
シェアオフィスは複数の企業がフロアを共有し利用する。個人事業主やスタートアップ企業などでも低予算でオフィス環境を手に入れられるメリットがある。同社は昨年6月、同市と包括連携協定を締結し、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して自社ビルをリニューアルした。協定に基づく取り組みの一つ。
同ビルは駅西口から徒歩約2分の同市本町に立地し地上5階建て。1階にはカフェや図書スペースを置き、2階が育児中の女性でも働きやすい環境を目指したフロアで、キッズスペースや授乳室を設けている。3階は企業のサテライトオフィスなどを想定した大人数用スペース、4階は9部屋に区切られた小スペース、5階がコワーキングスペースとなっている。同社によると、北関東最大級のシェアオフィスという。
利用に当たっては、登記サービスなどの各オプションを用意するとともに、コワーキングスペースは1時間500円(1日最大1500円)でスポット利用もできる。
オープニングセレモニーは3日に行われ、竹田社長は「古河を盛り上げていきたいという思いがあった。女性や若い人が活躍できるまちになれば」とあいさつ。来賓として招かれた針谷力市長は「会社だけでなく、市にとっても新しいチャレンジ。新たな事業の創出や人の流れを生み出してほしい」と期待した。