居酒屋が多い、活気がある…でも「治安が悪い」 栃木・宇都宮の中心市街地のイメージは?

下野新聞
2024年4月22日

宇都宮商工会議所はこのほど、2023年度に行った栃木県宇都宮市の中心市街地の来街者を対象にした実態調査の結果をまとめた。

来街目的の約6割が消費目的で、21年の前回調査と同傾向だった。消費目的で最も多いのが「買い物」で「飲食」、「観光・レジャー」が続いた。次世代型路面電車(LRT)を含んだ回答は5%にとどまった。

中心市街地のイメージを複数回答で尋ねたところ、「治安が悪い」の回答割合が前回の調査よりも上昇。男女別で見ると、男性が前回から4ポイント増の8.6%、女性は前回6ポイント増の11.2%で、女性がより治安悪化を感じている。

⇒オリオン通りは「歓楽街ではない」 治安改善へ…栃木・宇都宮市中心部の商店街で“浄化”図る

同じ設問で、男女ともに3割超が「居酒屋が多い」と答えた。年代の傾向では、10~40代で「活気がある」との回答が「活気がない」を上回った。オリオン通りなどで深夜まで営業する居酒屋やガールズバーなどの出店が増え若者が集まる現状を映し出しているといえる。

宇都宮商議所の担当者は「歩いて楽しい街になるよう、市の施策と連携しながら支援していきたい」としている。

調査は、消費動向や商店街のニーズの把握を目的に隔年で行っている。今回は23年10月1、2日、JR宇都宮駅東西自由通路、バンバ市民広場、オリオン通り曲師町イベント広場、東武宇都宮百貨店前交差点の4カ所で実施。高校生以上の来街者807人から有効回答を得た。