《食いこ》カフェ・ド・シュシュ(茨城・日立市) ふんわり食感、パンケーキ

茨城新聞
2024年3月17日

フライパンから飛び出すように、ふんわりと膨らんだパンケーキ。十字の切れ込み、真四角の大きなバター、そして黄金に輝くメープルシロップ。「カフェ・ド・シュシュ」(茨城県日立市)の名物「スキレットパンケーキ」は、誰もが子どもの頃に憧れた夢のようなスイーツだ。ナイフを入れると、外はサックリとした感触。中はふわふわ、ぷるぷる、しゅわしゅわ…とさまざまな食感が楽しめる。牛乳や卵など素材の味の濃さにこだわり、メープルシロップやバターに頼らなくても、生地だけでしっかりおいしい。

エディブルフラワーを添えた週替わりのランチ

 

空気をたっぷり含んだ生地は時間がたつとしぼんでしまうため、注文を受けてから調理を始める。気温や湿度の変化で仕上がりが変わらないよう、メレンゲの泡立て具合は数秒単位で調整する。

オーブンでじっくり約35分焼き上げると、直径18センチのフライパンの二周りも三周りも大きくなった。一度に焼ける数に限りがあり、時間もかかることから、パンケーキのオーダーは午後1時半から受け付けている。オーナーの後藤昌子さん(50)は「この辺りでは食べられない大きさ」と胸を張る。

赤と黒を基調にした外観

 

おいしさと見た目のインパクトから、来客のほとんどが注文する名物メニュー。取材に訪れた日は、グループ客の机にも1人客の机にもこのパンケーキが置かれていた。県内外からパンケーキ目当てに足を運ぶ客もいるそうだ。配膳すると「わーっと喜んでくれるのがうれしくて」、オープン当初に比べ、徐々にサイズが大きくなっている。

2020年10月オープン。コロナ禍で「お客さんに宣伝してもらおう」と写真を撮りたくなるような〝映える〟メニューを豊富にそろえた。週替わりのランチプレートは、エディブルフラワー(食用花)を添えて華やかに。この週はほかにビーフシチューハンバーグのパプリカムース載せ、ホウレンソウとジャガイモのポタージュ、自家製チーズ豆腐、ご飯が一皿に収まった。

店内は白や茶、黒を基調に落ち着いた雰囲気。休日の昼時などの混雑時は、時間制限を設けることもある。平常時は「何時間でもゆっくりしていってほしい」と笑った。

■お出かけ情報
カフェ・ド・シュシュ
▽日立市弁天町1の5の7
▽営業時間は午前11時~午後6時ラストオーダー。パンケーキは午後1時半オーダー開始
▽定休は毎週月、第1、3、5火曜
▽駐車場は店舗から南西約50メートルに4台
▽(電)070(8491)4848

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