《キャンプを楽しもう》ふれあいの里(茨城・城里町)
■飽きない施設 公営40年 アクティビティも充実
自然豊かで広大な敷地に、さまざまなアクティビティ、タイプの異なるテントサイトを4種類完備する「ふれあいの里」(茨城県城里町)。運営する町開発公社事務局長の住谷亮さん(50)は「どんなスタイルも対応できる、それがうちの特長」とうなずく。日本初の公営オートキャンプ場として1983年に開設し、本年度で40周年。キャンパーたちの支持を集め続けている。
テントサイトは、車で乗り入れできるオートサイトが3種類あり、計100区画を超える。第1は林間で、より自然を感じられる。第2はAC電源付き。暖房器具などを使え、冬キャンプなど外気が厳しい時にお薦めだ。第3は平たんな広場で区画が広いため、大型テントの設営やグループキャンプに適している。遮るものがないため日当たりが良く、満天の星を仰ぐことができる。
フリーサイトもある。林と芝生のエリアが半々になっており、林エリアでは木を利用したテントやハンモックの設営が可能。区画がないため、より自由な使い方が楽しめる。
家族連れに人気なのはキャビンだ。キッチンや風呂、トイレ、エアコンなどが備え付けられている。定員8人と同6人の2タイプで計20棟が並ぶ。風呂、キッチンがない定員4人のタイプは7棟。テント泊は不安だがキャンプの雰囲気を楽しみたいという人には、山小屋風バンガローもある。
園内には釣り堀や見晴台、天文台、アスレチックスペース、テニスコートなど飽きない施設が盛りだくさん。週末はアクティビティも充実している。釣った魚をその場で調理して食べる魚釣りや、射的が楽しめる縁日、ピザ焼きなど、趣向を凝らした体験イベントが毎週開催される。近隣の藤井川ダムでのカヤック体験、健康増進施設「ホロルの湯」から出発し町内の里山を登るトレッキング教室も定期的に行われている。
軽食もあり、名物は町産ジャガイモを使用した「しろさとポテトフライ」や県産イチゴジャムの「ふれあいいちごみるく」。日曜の朝食サービス(有料、要予約)も好評だ。
子どもから大人まで、年間通して楽しめる。「生後半年ごろから来ている子もいる。みんなで野外活動を楽しんでもらいたい」。
■インフォメーション
住所…城里町上入野4384/宿泊料…第1オート3500円、第2オート5500円、第3オート3500円(いずれも車1台、テント1張り)。フリー3000円。キャビン8人定員3万1000円、6人定員1万6800円~、4人定員1万4000円。バンガロー(4人)は6000円/毎週水曜定休(繁忙期除く)。営業時間午前9時~午後5時。予約は公式ホームページか電話から。(電)029(288)5505。
■車で2分「ホロルの湯」
キャンプ場から車で約2分ほどの場所に、健康増進施設「ホロルの湯」がある。天然温泉やサウナのほか、プール、城里町産食材を使った料理が味わえる食事処、トレーニングジム、マッサージなど心と体がほぐれるエリアが充実している。
温泉は神経痛や筋肉痛、関節痛などに効果があるとされる。広々と漬かれる全身浴槽、保温効果の高い薬湯、地元の天然石で囲った露天風呂がある。サウナでは月1回のイベントを開催。熱風を起こすドイツ式の「アウフグース」などが体験できる。
大人(高校生以上)の入場料金は平日880円、土日祝日などの休日は1100円。3歳~中学生はいずれも半額。月曜休館。