街の自然や文化、新視点で紹介 デジタルカレンダー配信 茨城・高萩

茨城新聞
2024年1月27日

茨城県高萩市は街の自然や文化を切り取った3種類のデジタルカレンダーの配信を始めた。首都圏在住者が現地を訪ねて撮影した写真で制作され、新たな視点から見た街の魅力が詰まっている。市はカレンダーを市外に発信することで、高萩への興味関心を高め、関係人口の増加を狙う。

制作に携わったのは、地域活性化に興味のある人を集め、街の魅力を探ってもらう市の取り組み「高萩未来構想LAB」の参加者11人のうちの男女4人。昨夏から冬にかけて2~3回、現地を訪れ、写真を撮っていった。

カレンダーは「ソトから見た高萩市の魅力」をコンセプトにしたメインと、同市に残る民話をモチーフにした「高萩の伝説」、街の風景と食に焦点を当てた3種類。国の天然記念物に指定されている杉の木がある高萩八幡宮(同市安良川)や小高い山にたたずむ朝香神社(同上手綱)、レトロな雰囲気漂う喫茶店(同春日町)といった同市の歴史や自然などが楽しめる。

市は昨年、観光名所などを掲載した紙のカレンダーを250部制作し、移住促進イベントの会場や地方移住を仲介するNPO、一般社団法人に配布した。今回は予算を抑え、多くの人の目に触れるようデジタルに切り替えた。いずれも市のホームページから無料でダウンロードできる。

市環境市民協働課の担当者は「自分たちでは気付かない街の魅力を発掘してもらえた。面白いカレンダーなので、気軽にダウンロードしてほしい」と話した。