群馬・JR桐生駅北口にサウナ 復活の老舗銭湯「一の湯」 資金一部クラファンで募る
群馬県桐生市中心街のにぎわい創出を目指し、老舗銭湯「一の湯」(同市本町)を復活させた経営者が5月までに、JR桐生駅北口にサウナ施設の開業を目指している。愛好家「サウナー」から人気のある、水蒸気で発汗を促す「ロウリュ」式を採用する予定。2月14日までクラウドファンディング(CF)を実施し、開業資金の一部の支援を募っている。
近年、駅周辺の商店街はファッションや飲食店などの出店が続き、市外から若者を呼び込んでいる。この流れを加速させ、市民らに癒やしと集いの場を提供したい考えだ。
開業を目指すのは市内にオフィスを構えるIT企業「シカク」(東京都渋谷区)社長の今氏一路(いまうじかずみち)さん(40)。今氏さんは約110年の歴史を持つ一の湯(2018年廃業)を、経営者の山本真央さんと共に改修し、昨年4月に再オープンさせた。
「一の湯プロデュース」と銘打って設けるサウナの店名は「ニノサ」。銭湯でも使用しているまきを燃料にする。今氏さんによると、まきを利用した熱源は体の芯から温まると銭湯利用者から好評という。基本は男性専用で、女性が利用できるレディースデーを月数回設ける予定だ。
今氏さんは「市内で頑張る若者を癒やし、遊ぶ場にしたい。太田やみどり、足利、館林など市外から多くの人を引き付けたい」と語る。当初は一の湯がある国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)で開業を目指したが、物件の空きがなかった。「ニノサの経営が軌道に乗れば、重伝建周辺にサウナを設けたい」と意欲を示す。
CFで開業資金の一部280万円の支援を募っている。返礼品として、3月以降に予定するプレオープン期間の先行入浴券などを用意する。詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」へ。