豊かな音色が響き渡る 茨城・石岡のフラワーパーク 茨城県出身音楽家が演奏会
音楽家と地域をつなぐ活動を展開する「茨城おとのわプロジェクト」(鴇田英之代表)は15日、茨城県石岡市下青柳のいばらきフラワーパーク内のレストランで金管楽器とピアノ奏者によるコンサートを開いた。来園者約80人は響き渡る豊かな音色に聞き入った。
コンサートは、同プロジェクトと同園が共催した。園内の季節の花を楽しみながら、地域の人たちに上質な音楽に親しんでもらおうと企画。茨城県出身のアーティストたちが6月から来年3月にかけて計7回、演奏会を行い、来園者は無料で鑑賞できる。
この日は、同市内の小学校で音楽ワークショップなどを開いているプロ演奏家「カント・オリエンテ」が演奏した。ユーフォニアムの鴇田代表と美濃部夏美さん、テナーホーンの今井斐さんと中村由香利さん、ピアノの清水新さんの5人編成で、オペラ「カルメン」の「序曲」「ハバネラ」「花の歌」を演奏。金管楽器の柔らかく温かい音色が場内に広がった。
このほか、ミッキーマウスマーチにエレクトリカルパレードを加えたアレンジ曲なども披露し、会場は大きな拍手に包まれた。
演奏後、かすみがうら市下稲吉の河原垣咲奈(さな)ちゃん(4)は「大きい音にびっくりしたけれど、すごく楽しかった」と満面の笑み。鴇田代表は「地域の音楽文化をさらに活発化させ、演奏家に活躍の場を提供したい。多くの人たちに楽しんでもらえたらうれしい」と話した。