群馬・玉村町ゆかりの4作品を上映、28、29日にたまむら映画祭 コロナで企画が3年中断、ようやくの開催
映画で群馬県玉村町を盛り上げようと、同町ゆかりの4作品を上映する「たまむら映画祭」が28、29の両日、町文化センターで初めて開かれる。2020年から準備を重ねてきたが、コロナ禍で企画が約3年中断し、ようやく開催にこぎ着けた。主催する映画祭実行委員会の土田文月代表(53)は「町内外の皆さんに楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
映画祭は、約20年前から同町で映像文化の普及に向け活動してきた土田さんらが、地域の文化や芸術を盛り上げようと企画した。現在は実行委メンバーを中心に、当日の運営準備などの最終調整を続けている。
上映するのは、飯塚花笑監督(前橋市出身)の作品で町役場がロケ地となった「世界は僕らに気づかない」(22年)、大崎章監督(同町出身)が手がけ、玉村高がロケ地の「無限ファンデーション」(19年)など、いずれも町に関わりのある4作品。
土田さんは上映作品について、いずれも地域に根差した人々の喜怒哀楽を真摯(しんし)に描いていると指摘。「玉村町で映画祭をやることの意味を考え、町にゆかりのある作品を選んだ」と説明する。
「玉村町には本屋も映画館もない。町内で、映画祭のような機会に皆で大きなスクリーンを見つめることに意味があるのではないか」と話す土田さんにとって、映画祭の開催は念願だった。コロナ禍で企画が3年間中断したこともあり「やっと映画祭を開催することができる」と成功への思いは強い。
上映後はゲストとして飯塚監督、大崎監督のほか、同じく上演作品で映画監督を務めた二ノ宮隆太郎さん、主演俳優の光石研さんの4人が登壇して行うトークなどを予定している。会場にはキッチンカーも出店する。
映画祭は各日1500円。チケットは同センターとシネマテークたかさきで販売している。
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