絶滅危惧種を知ろう 茨城・日立 かみね動物園 茨城DC企画

茨城新聞
2023年10月9日

茨城県日立市宮田町の市かみね動物園で、園内の動物たちを見て回りながら絶滅危惧種について学べるスタンプラリーが開かれている。同園が世界中の動物が直面する危機について知ってもらおうと企画した。大型観光イベント「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」の一環。31日まで。

同園は現在、沖縄県宮古諸島にだけ生息するミヤコカナヘビの繁殖に取り組むなど、絶滅の恐れがある動物を多く飼育している。そうした代表的な動物のトラやアジアゾウ、チンパンジーなど7カ所を見て回り、専用の用紙にスタンプを押すと、生物多様性をテーマにした1枚の絵が完成する。

どうぶつ資料館には、絶滅危惧種の動物を取り巻く環境について解説したポスターが展示されている。動物が開発や密猟、温暖化、戦争など人間の活動で絶滅の危機にさらされていることを知らせている。生江信孝園長は「問題や原因を知り、自分たちにできることが何かを考えるきっかけになれば」と狙いを話した。

スタンプラリーで絵を完成させた来園者は、同園で飼育される動物8種の足形をデザインしたオリジナルトートバッグ(非売品)のプレゼント企画に応募できる。抽選で100人に同バッグが当たる。