下館ラーメン、家庭でも 盛昭軒が土産用に新商品 茨城・筑西
名物下館ラーメンの老舗の味を家庭でもどうぞ-。茨城県筑西市甲の人気ラーメン店「盛昭軒」(松本靖弘社長)が土産用の新商品を開発し、販売を始めた。急速冷凍で風味をそのまま閉じ込めた麺やスープと、下館ラーメン最大の特徴の鶏肉チャーシューや鶏皮などをそろえ、伝統の味を手軽に味わえるよう工夫している。
盛昭軒は1957年、先代の松本明さん(故人)が創業した。自家製の中細縮れ麺や鶏がらのしょうゆスープ、鶏肉のチャーシューなどを使った味が人気だ。敷地内に構える製麺所で保存料を使わない麺作りにこだわり、市内のラーメン店にも卸している。
新型コロナウイルス禍で外食需要が低迷したことなどを受け、新商品の開発に着手。国の補助金を活用し、専用の製造・販売ブースを新設した。
店で提供される麺とスープを冷凍し、鶏チャーシューとメンマを加えた商品は1人前700円。生麺とスープのもとになるたれ、鶏がらの粉末を付けた商品は2人前680円で、冷凍の鶏皮(3人前700円)などもある。
明さんの長女で、盛昭軒で40年以上働く長谷川みどりさん(67)は「好きな時間、好きな場所で店の味を楽しんでもらいたい」と話している。
営業時間は午前11時半~午後3時と同5時半~7時。月曜定休。問い合わせは同店(電)0296(22)3669。