《釣り》茨城・大津港新港　サビキ仕掛けでアジ狙う　我慢し夕方からヒット

お盆を過ぎれば朝夕しのぎやすくなるのが例年の気候だが、今年は残暑が続き8月下旬も日中30度を超える暑さ。アジ好調が続く大津港新港へ出かけた。

仕掛けはサビキ釣り。餌に似せた小さな擬餌針(サビキ針)を連ね、サビキ仕掛けの上(または下)に寄せ餌を入れた籠を付け、さおを上下して餌を拡散。魚を集めてサビキに食い付かせる。

狙い時は夕マズメだが釣り人が多い日曜日だったので、釣り座確保のため午後1時ごろから釣り開始。

岸壁から海面をのぞくと、表層から中層をフグが泳いでいる。浮きを付け、エビに似せたピンクスキンを装着して遠投サビキからスタートした。

開始から4時間、フグは掛かるが本命のアジはさっぱり。加えてこの日は晴れ、曇り、通り雨-と気まぐれ天気。心が折れそうになりながらも夕マズメの時合いまでは…と我慢の釣り。ようやく1匹目のアジがヒットしたのは午後5時ごろだった。

本命のアジがかかるまで我慢の釣りが続いた=北茨城市関南町仁井田

浮きが突然水中に消え、さお元へグングンと小気味よい引き。釣り上げたのは本命アジ。手返し良く数匹釣っていると、岸壁際にいたフグは消えていた。浮きを外してコマセ袋を装着。常磐定番の上籠式サビキ仕掛けに代えて再開した。

表層、中層と探るが反応がなかったので、底を取り、最下部の重りが底をトントンと突く状態をキープする。すると再び本命アジがヒット。

この日は終始、底付近でのヒットが多かった。手返し良く魚を外し、コマセ袋にコマセを詰め、仕掛けを落とす-を繰り返して続行。丸々と太った良型アジも交じる。午後7時ごろに納竿(のうかん)して、釣果はツ抜けちょっとの13匹。釣り座を海水で洗い流して引き揚げた。

今年も昨年同様、大津港でのサビキ釣りの釣果は好調。日にもよるが、釣れる時間帯は早朝、夕マズメ、夜と時合いも絞られる。釣行はこの時合いに合わせることを勧めたい。

最後に大津港では釣りが可能な場所は限られ、立ち入り禁止や釣り禁止の場所も多い。港のルールを守り、禁止区域へは立ち入らないようにしよう。

大津港では「ゴミオフin大津港」という清掃イベントも定期的に行われており、大勢の参加者がきれいな港を保とうと努力している。一人一人が「ごみは持ち帰る」「ごみは捨てない」意識を持って釣りを楽しみたい。
(上州屋北茨城店・稲田隆志)