茨城・行方の直売所 塩コーナー設置 国内外30種、サバ缶も力
茨城県行方市麻生の農産物直売所「やさいの声」に国内外の約30種類の塩を集めたコーナーが設置され、話題を呼んでいる。同直売所は「サバ缶日本一」を目指し、150種類以上のサバ缶を取りそろえていることでも知られ、原田武司店長(48)は「サバ缶と塩の専門店と言われるように頑張りたい」と話している。
塩のコーナーを設置し始めたのは昨年11月ごろ。これまで仕入れていた業者が塩の取り扱いをやめ、問屋を直接紹介されたことがきかけだった。
サバ缶に力を入れている中で塩まで手を広げられるか不安はあったという原田店長。それでも、「全く分からない世界だったが、せっかくなので勉強しよう」としたところ、すぐに塩の持つ奥深さや面白さに魅力を感じるようになった。
「一口に『塩』と言っても、産地や製法が変わると甘みやまろやかさ、パンチ力などが全然違ってくる」と指摘する。現在も勉強は続いているといい、知り合いの塩コーディネーター・池田勝典さん(40)のアドバイスを受けながら品ぞろえを少しずつ増やしている。
現在は北海道や新潟、沖縄などの国内の塩はもちろん、ウユニ塩湖(ボリビア)、死海(イスラエル)、クリスマス島(オーストラリア)、ヒマラヤ(パキスタン)など、海外の塩もバラエティー豊かに販売している。
原田店長は「当面の目標は50種類を取りそろえること」とした上で、「肉に合うもの、野菜に合うもの、個人の好みで全く変わってくる。ぜひ、皆さんにとっての最高の塩を探してみてほしい」と呼びかけた。