「峠のシェルパ」EF63に還暦祝うヘッドマークを装着 群馬・安中市の鉄道文化むら
上毛新聞
2023年6月16日
碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市松井田町横川)で活躍している同市地域おこし協力隊の能代紘平さん(32)が、碓氷峠専用の電気機関車「EF63」が製造から60年を迎えた記念に「還暦ヘッドマーク」を製作した。「ロクサン」の愛称で親しまれてきた車両の節目に花を添えている。
文化むらに展示している同機関車の2両がともに還暦を迎えたことから、色違いのヘッドマーク2種類を手作りした。直径66センチ、厚さ7センチ、重さ10キロ。ホームセンターで鉄板を購入し、丸く切断した後に溶接、塗装した。デザインも自ら手がけ、「祝 還暦」の文字をあしらっている。
EF63は1997年のJR信越線横川―軽井沢間廃止まで峠越えを長年支え、「峠のシェルパ(案内人)」と呼ばれたことから、力強く走る姿をイメージしたという。一つは展示車両に、もう一つは体験運転用車両に取り付けた。9月30日まで装着した状態で公開している。
初めての挑戦で試行錯誤を繰り返したという能代さん。「今後もさまざまなタイミングでヘッドマークを作り、お客さまに(文化むらに)訪れてもらうきっかけをつくりたい」と話している。
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