《キャンプを楽しもう》フォレストピア七里の森(茨城・城里町)
■たき火囲んで弾む会話 天体観測や多彩な体験
茨城県城里町徳蔵地区に広がる「フォレストピア七里の森」。城里ゴルフ倶楽部の看板を目印に、上り坂を上っていくと左手に見えてくる。静かな森の中にあるキャンプ場だ。自然を感じながらマウンテンバイクなどのさまざまな体験もできる。
同キャンプ場は、城里町総合野外活動センター「山びこの郷」が前身。2018年に閉園した後、21年から測量会社「みろっく」(日立市)が運営している。キャンプ名の「七里」には、「旧七会村」「城里町」の1字ずつ取られる。支配人の鎌田佳祐さん(34)によると「地域を盛り上げるユートピアのような場所にしたい」という思いが込められるという。
広大な敷地内には、天体観測に最適な区画(サイト)や、ペットと一緒に過ごせる区画など四つのタイプとコテージがある。最も人気が高いのは「森林サイト」。ナラやクヌギなど広葉樹に囲まれる。このサイトには、ファミリーのほか、1人で行く「ソロ」やグループ、キャンプ上級者向けに適したブッシュクラフトと名付けられた計40区画がある。
森林サイトは、森の中にあるため、木の幹にロープが張れる場所もある。そのため軍幕テントやハンモックが設営できる。夏はカブトムシやセミと出合えたり、秋はドングリ拾いが楽しめるそうだ。
一方、高台にある「七星サイト」は木々がない。星空を楽しんだり、山々の景観を眺めたりしたい人にはお薦め。中央には、大きなたき火台が置かれ、火を囲みながら親子や友人たちで会話が弾むだろう。「車をすぐそばまで乗り入れができ荷降ろしできる。特に初心者向き」
同キャンプ場では、キャンプ以外にもさまざまな体験が可能だ。その一つは、斜面を生かしたマウンテンバイク。設計の担当者は「カーブやジャンプ、パンプなど、基礎的な動きが約1分間で楽しめる」と特徴を話す。また、ろくろや手ひねり、絵付けで、皿や湯飲み作りが楽しめる「陶芸体験」も用意される。
同キャンプ場を10回以上利用しているという那珂市の会社員男性(37)は「春は新緑、秋は紅葉。四季折々で林間の中でキャンプが味わえる」と魅力を語った。(第3土曜日掲載)
■インフォメーション
住所…城里町徳蔵399/利用料(1泊・1区画)…森林サイトは3000円~。七星サイト・ペットサイトは4000円~。星空サイトは5000円~。コテージは8000円~。別途でテントやテーブルなどのレンタル品あり。マウンテンバイク体験と陶芸体験は事前予約制(料金は別途)。問い合わせは(電)0296(88)3245。キャンプ場予約サイト「なっぷ」からも可能。定休は木曜日。
《トレンド》風よけ付きのこんろ
ジョイフル本田ニューポートひたちなか店(ひたちなか市新光町)では、アウトドア用カセットガスこんろ「カセットフー タフまる」(8778円=税込み)が根強い人気だ。売り場担当の石川由加里さんは「風よけがセットになったこんろ。片付けやメンテナンスが楽」と特徴を話す。
このガスこんろは、キャンプ中、2層の「風防」で風の影響を受けず、炎が安定して燃える仕組みとなっている。バーナーも風に強い小さな穴がたくさんある多孔式だ。「たき火を楽しみつつ、料理は別にできる」と、石川さんは薦める。色はオリーブとブラックの2色。焼き肉や鉄板焼きなど専用プレートも別途である。問い合わせは同店(電)029(265)5325。