茨城空港、13周年祭にぎわう 太鼓演奏、「空港で働く車」見学も
茨城県小美玉市与沢の茨城空港で12日、開港13周年を記念した「茨城空港周年祭2023」(同空港利用促進等協議会など主催)が開かれた。同市や周辺市町の特産品や就航先の北海道からの産直野菜の販売、和太鼓の演奏、「空港で働く車」の見学体験会など多彩なイベントが繰り広げられ、約7100人(主催者発表)が来場してにぎわった。
周年祭は、同空港の開港(2010年3月11日)以来、毎年開催。20年以降はコロナ禍で制約が多かったが、今月25日からソウル(仁川)チャーター便、26日から台北線定期便と、久しぶりの国際線の運航再開が近づき、明るいムードが兆す中での開催となった。
好天に恵まれ、航空広場では7市町が出店し、旬のイチゴなどの果物や菓子類などの特産品を集めたブースに多くの人が訪れた。ターミナルビル内では北海道産のニンジンやタマネギなどの野菜販売や、ひたちなか市の和太鼓デュオ「来舞」の力強い演奏などがあり、盛り上がりを見せた。
「空港で働く車」の見学体験会には抽選で選ばれた32人が参加。普段はめったに入れない駐機場に足を踏み入れ、スタッフの説明を受けながら、航空機を押して運ぶ車両などに試乗した。大の乗り物好きという水戸市の中学3年、河野誠矢さん(15)は「1台の飛行機のために、いろいろな車両が関わって働いているのが分かり、実際に乗ることもできて楽しかった」と感想を話した。