磯崎新さんしのぶ展覧会 水戸芸術館で6月25日まで
茨城新聞
2023年3月9日
水戸芸術館の設計を手がけ、昨年12月に亡くなった国際的建築家、磯崎新さん(1931~2022年)をしのぶ展覧会が水戸市五軒町の同館で開かれている。19年に同館で開かれた磯崎さんの展示会を再現するなどし、設計への思いが伝わる内容になっている。6月25日まで。
見どころは、手描きの図面など貴重な資料。豊富な建築図面のほか、三角らせん状のタワーを建てるための実験や計算がまとめられた書類を公開。磯崎さんがどのように水戸芸術館の建物を具体化させていったかが分かる。
再現された展示会「磯崎新-水戸芸術館 縁起-」は、同館の設計コンセプトなどを紹介。設計に当たり参考にした歴史的建築物などを紹介している。
磯崎さんは大分市生まれ。つくばセンタービル(つくば市吾妻)やバルセロナ五輪屋内競技場(スペイン)の設計など国内外で活躍し、19年3月には建築界のノーベル賞といわれる米プリツカー賞を受賞した。水戸芸術館は個性豊かなタワーとして親しまれ、1990年の開館以来、水戸市のシンボルになっている。
入場無料。午前10時~午後6時。月曜休館。