赤紫色の秘密は古代米 じんだ餅 菓子処朝日屋(芳賀)
下野新聞
2023年2月1日
あんこのような赤紫色をした餅の中に緑色のずんだあんが入った特徴的な和菓子は、店の人気商品「じんだ餅」(150円)だ。
口に入れると、もちもちで滑らかな食感の餅と、枝豆のつぶつぶ感が残るずんだあんがマッチする。甘さも控えめで、もうひとついただきたくなる。
赤紫色の餅の正体は、古代米として知られる黒米。黒米の粉を使うと、やや赤みがかった色になるという。店主の阿久津慎(あくつまこと)さん(61)は「東北のずんだ餅は白い。赤飯のように赤い餅は珍しく、見た目もきれい」と魅力をアピールする。
商品名についても、「ずんだ」ではありきたりだとして、別称の「じんだ」を採用した。
店は阿久津さんの妻知子(ともこ)さん(59)の祖父が1935年に創業した。じんだ餅は約20年前に販売を始め、今では看板商品の「きんとんまんじゅう」(110円)と並ぶほどの売れ筋になっている。以前は高齢の客が多かったが、ここ数年は若い客も増えているという。
阿久津さん夫妻は「古代米と枝豆を使っておりヘルシー。誰にでも食べてもらいたい」と口をそろえた。
■メモ 芳賀町祖母井795の5。午前8時~午後6時。水曜定休。(問)028・677・0050。