遊具彫刻、楽しんで 水戸・南町自由広場 新たに2基設置
20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ(1904~88年)がデザインした遊具彫刻「プレイスカルプチュア」がある水戸市南町の「まちなか・スポーツ・にぎわい広場」(M-SPO)に、新たに2基の異なる遊具彫刻が設置された。市が管理する芝生の「南町自由広場」に代表的な3基が並ぶ形となり、所有する茨城ロボッツグループが記者会見して、お披露目した。
新たに設置されたのは、いずれもコンクリート製で橙(だいだい)色の8面体がピラミッド状に5個組み合わさった「オクテトラ」(総重量約6トン)と、黄緑色と水色の立方体がランダムに組み合わされた「プレイキューブ」(同計約11・3トン)。13日に設置工事を完了した。「オクテトラ」は丸い窓から中に入れるのが特徴で、「プレイキューブ」は4~5個の集合体が三つある。
設置は同グループが市街地の活性化を図る「水戸ど真ん中再生プロジェクト」の一環。昨年9月には、太いパイプが波打つように輪になった赤色の「プレイスカルプチュア」(鋼製、750キロ)を設置した。子どもたちがまたがったり、寝そべったりして、自由に遊べる街なかのアート作品として親しまれてきた。
茨城ロボッツ・茨城放送取締役オーナーで同プロジェクトの堀義人座長(60)は「イサム・ノグチの代表的な3作品がそろった。うれしそうに遊ぶ子どもたちを見ると涙が出るほどうれしい」と話した。
会見に同席した高橋靖市長は「街なかに子どもの遊び場があるのは若い世帯に魅力。(新市民会館がある地区に近く)にぎわいと新たな回遊性ができる」と喜んだ。